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【骨粗鬆症有病者の6割が未治療】骨折増加は先進国で日本だけ [健康]

 高齢者の死因第一号は肺炎なのでインフルエンザに気を付けようという話を前回したが、今回は高齢者が最も気を付けたい病気の一つ「骨粗鬆症」の話。くどいようだが、10月20日は「世界骨粗鬆症デー」ということもあり、骨粗鬆症の現状について紹介したい。
 加齢などに伴い、骨密度が減少して骨折しやすい状態となっているのが骨粗鬆症だ。でも、骨密度が減少しているなんて、自覚できる人はいない。そのため、骨粗鬆症は検診しないとわからない病気なのだ。ただ、検診して骨粗鬆症だとわかりさえすれば、骨密度を増加させる薬があるので骨折を防ぐことができる。今では、治療薬を使うことで骨折のリスクを半分に減らすことができるのだ。実際、骨密度を増加させるビスホスホネート製剤が開発されて以降、海外(欧米)では骨粗鬆症患者の骨折率(大腿骨近位部骨折)は減少している。近年になっても増加を続けているのは、日本くらいだ。

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 日本で骨折率が増加している原因としては、検診の受診率が低いことが挙げられる。日本の骨粗鬆症検診制度にも問題はあるのだが、近畿大学の調査では、骨粗鬆症の有病者のうち64%が治療を受けていないという。また、受診率が低い一つの要因として、高齢者の健康志向が高いことを指摘する医師もいる。運動や食事に気を付けているから大丈夫だと思っている人が多いというわけだ。確かに、牛乳や果物・野菜、魚などを食べること、そして日常的な運動をすることで、ある程度効果は見込める。しかし、食事や運動などの自己対応だけでは不十分なのが現実だという。
 さらに、骨粗鬆症治療の問題点として、病院で適切な治療が行われていないことが指摘されている。骨粗鬆症で骨折してしまった後でも、骨粗鬆症の治療がなされていないケースが多いのだ。骨折の治療と合わせて骨粗鬆症の治療を行うことは絶対に必要なので、もしそうされていない人がいたら、別の病院に再受診(セカンドオピニオン)することが勧められる。

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