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【猫用の糖尿病治療薬登場】国内初の動物用インスリン製剤 [動物・ペット]

 猫用の糖尿病治療薬「プロジンク」が7月4日から発売されているぞ。これまで、日本では動物用のインスリン製剤というのはなく、この「プロジンク」が国内初の動物用インスリン製剤となる。

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 猫も人間と同じように糖尿病になる。しかも1型と2型があり、約80%が2型糖尿病とされている。猫が糖尿病を発症すると、多飲、多尿、多食、体重減少、元気消失、かかとを接地して歩くといった臨床症状がみられる。しかし、これらの症状が見えにくく、発見が遅れて動物病院で糖尿病と診断されたときには既に症状が進んでいることが多い。人間の場合、糖尿病患者には食事療法や運動療法などを行っても無理な場合は血糖を下げる薬を飲み、それでもダメな場合にインスリンとなるが、猫の場合は糖尿病とわかったときには、既に血糖降下薬などの投与対象にはならないというケースが多いそうである。
 「プロジンク」を製造販売するのはベーリンガーインゲルハイムベトメディカジャパン。実は、猫の糖尿病に関しては、これまでも動物病院ではヒト用のインスリンを使った治療が一般的に行われてきた。しかし、人間用のインスリンを使っていたことから、今回猫用のインスリンが開発されたというわけだ。といっても、猫用インスリン「プロジンク」も遺伝子組み換えヒトインスリンを使っている。猫はヒトインスリンに対して抗体をほとんどつくらないことがわかっており、実臨床では一般的に使われていたように、安全に使用することができる。しかも「プロジンク」は猫に適して作用するように開発されたもので、アメリカではすでに市販されている。
 「プロジンク」は猫に1日2回投与する。注射剤なので、飼い主が毎日猫に注射することになる。そのため、投与量の微調整がしやすく、使いやすい専用のシリンジキットが用意されているぞ(別売り)。臨床試験では、45日目までに多尿は79%の猫で改善、多飲は75%の猫で改善したとのことで、猫のQOL改善が期待できる。ただ、人間もそうだが、2型糖尿病の原因は生活習慣によるものが多い。デブ猫などが流行っているが、糖尿病にさせないことが最も重要であることは間違いない。

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