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【検証AGA治療薬】「ザガーロ」「プロペシア」「リアップ」の選び方 [薬]

 男性型脱毛症治療薬「ザガーロ」が今年6月より販売されている。昨年12月に厚生労働省から承認を取得しているので、本来ならもっと早く販売されるはずだったが、海外の工場で不備があり、ようやく販売となったという経緯がある。「ザガーロ」については、以前当サイトでも紹介したが、新たな情報を加えて改めて紹介したい。

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 「ザガーロ」は男性型脱毛症治療薬だ。男性型脱毛症(AGA)は、男性ホルモンに関わる脱毛症で、男性型脱毛症治療薬には、他にも「プロペシア」がある。
 男性ホルモンであるテストステロンは、活性化してジハイドロテストステロン(DHT)に変換される。これが男性型脱毛症の大きな要因だ。テストステロンをDHTに活性化させるのが5α還元酵素で、1型と2型がある。「ザガーロ」も「プロペシア」も5α還元酵素をブロックするという点では同じだが、「プロペシア」は2型だけをブロックするのに対し、「ザガーロ」は1型と2型の両方をブロックする。
 「ザガーロ」は1型と2型の両方をブロックするので、効果も「プロペシア」より高いと考えられるが、それが昨年実証された。単位面積あたりの毛髪数を、薬の使用前後で比較したところ、「プロペシア」より「ザガーロ」が毛髪数が多かったことが確認されたのだ。つまり、「ザガーロ」のほうがよく効く薬ということになる。
 では、薬を選ぶときに「ザガーロ」のほうがいいのかというと、一概には言えない。男性型脱毛症は「病気」ではないため、保険が使えない。いわゆる自由診療となる。治療費は病院によって異なるし、「ザガーロ」は新薬のため薬代が高い。一方、「プロペシア」はジェネリック医薬品もあることから、「ザガーロ」よりも薬代が安い。1カ月の薬代としては「プロペシア」6500円、「フィナステリド」(プロペシアのジェネリック)6000円、「ザガーロ」9500円というのが一つの目安になるようだ。
 「ザガーロ」を選ぶ場合の注意点としては、有効性が強い分、副作用も強い可能性があるということだ。臨床試験では「プロペシア」と「ザガーロ」の間で副作用の発現率に差はないとされている。しかし、副作用の一つのリビドー(性欲)減退が「プロペシア」5.7%に対し、「ザガーロ」は17.1%だったとする報告もある。また、精液量が減少する傾向が「ザガーロ」のほうが多く見られるとする報告もあるようだ。「プロペシア」と「ザガーロ」は男性ホルモンに作用するため、前立腺や精嚢が少し小さくなり、精液の分泌が減るという。もちろん、精子の形状などに異常を来すことはない。こうしたことから、子どもを作りたい男性の人は、「ザガーロ」は最初に選ばないほうが無難かもしれない。男性型脱毛症には、「プロペシア」「ザガーロ」以外にも、一般用医薬品の「リアップ」がある。『男性型脱毛症診療ガイドライン(2010年版)』では、「プロペシア」と同じAランクで「リアップ」を推奨している。これから治療を始めるという人は、「リアップ」から始めてみるのもいいだろう。医療機関では「プロペシア」もしくは「ザガーロ」と、「リアップ」を併用するのは一般的に行われているそうである。ちなみに、男性型脱毛症を医療機関で治療したい人は、新宿が男性型脱毛症治療のメッカだそうだぞ。

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