SSブログ

【厚労省とガンダムがコラボ】AMR対策 いきまぁーす! [イベント・プレゼント]

 厚生労働省が薬剤耐性キャンペーンで機動戦士ガンダムとコラボレーションしたぞ。キャッチフレーズは「AMR対策 いきまぁーす!」だ。

スポンサードリンク






 いま、「薬剤耐性」(AMR)が世界的に大きな問題となっている。抗生物質を使いすぎると、細菌が耐性を持ってしまい、抗生物質が効きにくい細菌となってしまう。これを薬剤耐性とって、薬剤耐性を持った細菌が増えているのだ。例えば抗生物質「メチシリン」に対する薬剤耐性を持った黄色ブドウ球菌というのがいて、「MRSA」と呼ばれている。他にも、抗生物質「バンコマイシン」の耐性を持った腸球菌「VRE」、複数の抗生物質に対して耐性を持った緑膿菌「MDRP」などが報告されている。なかでも、カルバペネム系抗生物質に耐性を持った腸内細菌「CRE」は〝悪魔の耐性菌〟などと呼ばれている。
 日本で使用できる抗菌薬は約200種類あり、それぞれの特徴によってセフェム系、ペニシリン系、カルバペネム系などに分類されている。カルバペネム系というのは、抗菌力が強く、しかも幅広く細菌に効くというのが特徴だ。そんな特徴のため、カルバペネム系は重症や難治性の感染症に対して使用されることが多いのだ。そのカルバペネム系抗生物質が効かない細菌ということで、〝悪魔の耐性菌〟と呼ばれているのだ。近い将来、薬では治療できない感染症が多く出現することが危惧されていて、薬剤耐性対策(AMR対策)が世界中で叫ばれているのだ。
 AMR対策とはどういうことかというと、何でもかんでも抗生物質を使うのはナシにしましょうということ。ただの風邪に抗生物質を使わないというのも一つの例だ。医者はもちろん、患者を含めた一般の人も、安易に抗生物質を求めないでというのも、重要なAMR対策なのだ。この「薬剤耐性」(AMR)という問題を幅広く啓発しようということで、幅広い層に根強い人気を持つガンダムとコラボしたというわけ。キャッチフレーズは「AMR対策 いきまぁーす!」。ちょっと言いづらいのが難点だが、視覚的なインパクトは一目瞭然。10月から全国の病院や薬局などでポスターが掲載されるほか、A4判のリーフレットも配布される。リーフレットの裏面には、一般の人に行動してほしいAMR対策を紹介しているので、ぜひもらって読んでみよう。
〈関連記事〉
【抗生物質が太る原因に】乳幼児での使用で肥満リスク4割増
【抗生物質は善玉菌も殺菌】腸内細菌の回復には1年以上
d28344-2-926403-1.jpg

スポンサーリンク


nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:ニュース

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。