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【時間栄養学研究】青魚は朝に食べたほうが効果的 [健康]

 DHAやEPAなど、健康にいい成分を豊富に含んでいる魚油。魚油は、魚から採取される脂肪油のことで、とくにイワシやサバ、サンマなどの青魚に多く含まれている。健康に気を付けている人は、なるべく食べるようにしている食材の一つだろう。この魚油、どうせ食べるなら朝に食べたほうがいいという研究結果が報告されたぞ。

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 この研究結果は、産業技術総合研究所(産総研)のバイオメディカル研究部門生物時計研究グループとマルハニチロの共同研究で報告された。産総研は、日本最大の公的研究機関である。産総研の生物時計研究グループでは、生体リズム(体内時計)を利用した時間栄養学の研究を進めている。時間栄養学というのは、「何をどのくらい食べるか」という従来の栄養学に、「いつ食べるか」という新たな視点を加えた学問だ。
 この時間栄養学の研究で、食材として「魚油」を取り上げたというわけだ。マウスを使った研究なのだが、簡単に言うと、マウスを「朝食に魚油を与えたグループ」「夕食に魚油を与えたグループ」「魚油を与えなかったグループ」の3グループに分けて2週間飼育し、血液中の中性脂肪の量を比較した。魚油には中性脂肪を下げ、心筋梗塞や狭心症などの心血管疾患を予防する効果があることがわかっている。なお、より顕著に結果を出すため、各グループには中性脂肪が上がりやすい果糖も合わせて与えている。
 この結果、魚油の摂取による脂質代謝の改善効果は、摂取する時刻によって異なることがわかった。具体的にいうと、朝食にしろ夕食にしろ魚油を食べたマウスは、魚油を食べなかったマウスに比べて中性脂肪の数値が低かった。そして、朝食に魚油を食べたマウスのほうが、夕食に魚油を食べたマウスより中性脂肪の数値が低かったのだ。つまり、魚油は朝に食べたほうがより健康によい、具体的には血中脂質をより改善してくれることが示唆されたというわけだ。この結果により、時間栄養学を積極的に実践することで、さまざまな病気が予防できそうだとの期待が高まったといえる。
 なお、健康によい食材でも食べすぎるのは好ましくない。魚油も同じで、食べ過ぎるとかえってLDLコレステロール(悪玉)が増えたり、免疫能に悪影響を及ぼしたりすることが知られている。ふつうに魚を食べる分には問題ないが、サプリメントで補充する際には飲みすぎに注意しよう。
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