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【続々登場】花粉症治療薬の選び方 [薬]

 厚生労働省は今年に入ってから、「ロートアルガードプレテクト」「ノアールPガード点眼液」「エバステルAL」といった抗アレルギー薬の第1類医薬品への移行を相次いで認めている。花粉シーズン到来前に、これら効果の高い薬がインターネットで購入できるようになり、花粉症患者にとってうれしいニュースだが、花粉症にも非常に多くの薬が並ぶようになった。今回は、薬局等で購入できるOTC医薬品の中から、花粉症治療薬の選び方についてまとめてみた。

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 花粉症治療において、推奨されているのが「初期療法」である。初期療法は、花粉飛散による初期症状が出ていない、あるいはごく軽度の時期から治療を開始する方法だ。花粉症治療薬を「初期療法」で使用する場合、国内のガイドラインではどの薬を推奨しているのかを参考にしながらまとめてみたぞ。
 花粉症治療薬はいろいろあるが、症状から「くしゃみ・鼻水型」と「鼻づまり型(鼻閉型)」で、選ぶ薬が変わってくる。
 「くしゃみ・鼻水型」に使用できるOTC医薬品には、第2世代抗ヒスタミン薬やケミカルメディエーター遊離抑制薬がある。
 第2世代抗ヒスタミン薬の代表的な薬効成分は、
・セチリジン(コンタック鼻炎Z、ストナリニZ)
・フェキソフェナジン(アレグラFX)
・エピナスチン(アレジオンなど)
・エバスチン(エバステルAL)
・クロルフェニラミン(アレルギールなど)
・ジフェンヒドラミン(レスタミンUコーワなど)――。
 ケミカルメディエーター遊離抑制薬の代表的な薬効成分は、
・クロモグリク酸(AGノーズ、AGアイズなど)
・トラニラスト(ロートアルガードプレテクト)
・ペミロラストカリウム(アレギサール鼻炎、ノアールPガード点眼液など)――。
 「鼻閉型」に使用できるOTC医薬品としては、Th2サイトカイン阻害薬のベクロメタゾン(エージーアレルカットEX、コンタック鼻炎スプレー)――がある。
 初期療法の開始時期は、抗ヒスタミン薬の場合は花粉飛散予測日または症状が現れた時点で服用を開始、その他の薬剤については飛散予測日の1週間前をめどに治療を開始するとよいとされている。ちなみに、日本気象協会の花粉飛散予測で、関東甲信地方では、2月中旬には花粉シーズンへ突入する見込みとなっているぞ。
 日本の診療ガイドラインでは、第2世代抗ヒスタミン薬を花粉症治療の柱としているが、注意点が一つ。それは、薬の成分が脳内にも移行するため、眠気や集中力の低下といった副作用が起こる可能性があるのだ。抗ヒスタミン薬には、脳内への移行を最小限に留めた「眠気軽減型(非鎮静性)」があり、フェキソフェナジン(アレグラFX)、エピナスチン(アレジオンなど)、エバスチン(エバステルAL)がこれにあたる。一方、「強力型(鎮静性)」としてはセチリジン(コンタック鼻炎Z、ストナリニZ)、クロルフェニラミン(アレルギールなど)、ジフェンヒドラミン(レスタミンUコーワなど)などがあり、こちらは効果が強い反面、眠気などの副作用が出やすい。、抗ヒスタミン薬以外のOTC花粉症薬には、眠気が強くなる薬はないので、使用する人はこれらを考慮して使い分けるといいだろう。
 今回はOTC医薬品についてまとめてみたが、医療用医薬品はさらにバリエーションに富んでおり、効果も強い薬もある。昨年は新たに「ビラノア」「デザレックス」といった抗アレルギー剤が販売されている。例年、市販薬ではどうも効果がイマイチという人は、病院で相談してみるといいかもしれない。

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