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【研究報告】酸化ストレスが高い人は緑内障になりやすい [病気]

 失明の原因第1位の病気「緑内障」。東北大学大学院の研究者らは、この緑内障について酸化ストレスが関わっていることを明らかにした。

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 緑内障は、40歳以上の20人に一人がかかっていて、日本全体では300万~400万人の緑内障患者がいると推定されている。私たちの眼は、房水という液体がたまった球体となっているが、緑内障というと、この房水が溜まりすぎて眼球の圧力が高くなっている病気だと思っている人が多いのではないだろうか。しかし、それは欧米に多いタイプで、日本人では眼圧が正常なのに緑内障という患者が約6割を占めているのだ。
 緑内障は「眼の生活習慣病」などと言われており、加齢に伴って多く見られる病気だが、実際のところ、はっきりとした原因はわかっていない。緑内障は一度かかると進行していく病気で、元の状態には戻らない一方、現在の緑内障治療は、点眼薬や手術によって眼圧を下げる治療が主となっており、それでは病状の進行が止まらない患者が多いのが現状となっている。
 こうした状況のなか、緑内障の危険因子として、酸化ストレスが関わっていると明らかにしたのが、東北大学大学院の研究者ら。これまで目の病気とされていた緑内障だが、全身状態が緑内障の重症化に影響するという新たな概念が示されたことになる。
 簡単に言えば、呼吸で体内に取り込んだ酸素の一部は「活性酸素」になり、高血糖などによって活性酸素が蓄積すると、私たちの体にさまざまな障害を及ぼす。これが「酸化ストレス」で、過剰な酸化ストレスは細胞死や癌化、老化の原因になると考えられている。そして、この酸化ストレスが、緑内障の進行にも関与していることがわかった。また、若年者(58歳以下)の酸化ストレス値が高い人ほど緑内障になりやすいことも明らかになったとのこと。
 一般的に緑内障は自覚症状がほとんどなく、知らないうちに病気が進行していることが多い。視野(見える範囲)がゆっくり狭くなっていくため、異常を感じたときには、結構進行していることが多いのだ。定期的な検査で早期発見をしていくしかなかったが、酸化ストレスを解消していくことで、緑内障の進行を予防できる可能性が示されたことになる。酸化ストレスの軽減には、抗酸化効果が示されているスルフォラファンやフラボノイドといったポリフェノールやカフェインなどの成分を摂取するのが有効だ。

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