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【「プラセボ効果」が覆る!?】わかっていても効果あり [薬]

 当サイトでも何度か「プラセボ効果」について紹介してきたが、ポルトガルから驚きの研究結果が報告された。なんでも、患者がプラセボであることを知って飲んでも、症状がよくなるとのこと。

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 プラセボ効果とは、患者が薬だと信じて飲むことで、たとえただの粉(プラセボ=偽薬)であっても、患者の疾患によい効果をもたらすというもの。患者の「思い込み」がプラセボ効果をもたらすと考えらている。しかし、この理論を根底から覆す研究結果が報告された。
 それは、ポルトガルの応用心理学研究所(ISPA)の研究者らが明らかにした。研究者らは、慢性腰痛患者97人を、通常治療群とプラセボ群のいずれかにグループ分けし、プラセボ群の患者には「プラセボ錠剤」と表示された薬瓶が提供され、それを服用するよう指示された。すると、その3週間後、プラセボ群では、通常的な痛みと最大の痛みの両方が30%低減したとのこと。一方、通常治療群では通常的な痛みは9%低減し、最大の痛みは16%低減した。なんとプラセボ群のほうが、腰の痛みを軽減したのだ。
 さらにプラセボ群では、痛みに関連する障害も29%低減していたとのこと。人間の脳は、たとえ偽物だとわかっていても、行為を伴うことによって症状を変化させることができるということが示されたことになる。
 通常、薬の有効性を確かめる臨床試験では、薬を服用するグループとプラセボを服用するグループに患者を分け、薬を与える医者と、もらう患者の両者とも、その薬が本物か偽薬かがわからないようにして試験を行う(これを二重盲検と呼ぶ)。今回の研究報告は、そんな面倒なことはする必要がないぞ、ということ示したものだ。もし、この研究報告が裏付けられたら、薬の開発はだいぶ簡素化・早期化できるようになるかもしれない。
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