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【世界初】貼るアレルギー性鼻炎薬が登場 [薬]

 花粉シーズンも終盤に入っているが、まだまだつらいという人もいあるのでは。そもそもスギ以外にもヒノキやブタクサなど、花粉症の原因となる花粉はほかにもあるし、ダニやハウスダストが原因でアレルギー性鼻炎を起こしている人もいるだろう。そんな人に新しい治療薬の選択肢ができた。貼るタイプのアレルギー性鼻炎薬「アレサガテープ」(医療用医薬品)が4月24日に発売となった。アレルギー性鼻炎薬の貼付剤は世界初とのこと。

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 「アレサガテープ」はエメダスチンフマル酸塩を有効成分とした、経皮吸収型のアレルギー性鼻炎薬。同じくエメダスチンフマル酸塩を有効成分とした薬としては「レミカットカプセル」というカプセル剤がある。これも医療用医薬品。以前は、市販薬(OTC)にもエメダスチンフマル酸塩を有効成分としたものがあったが、現在では市販されていないもようだ。
 エメダスチンフマル酸塩は、第2世代抗ヒスタミン薬の一種。第2世代抗ヒスタミン薬は、アレルギー性鼻炎の治療に最初に使用すべき「第一選択薬」となっている。代表的な市販薬を挙げると、セチリジン(コンタック鼻炎Z、ストナリニZ)やフェキソフェナジン(アレグラFX)、エピナスチン(アレジオンなど)など。しかし、どれも錠剤やカプセル剤、点鼻剤で、貼るタイプの貼付剤はなかったのだ。
 では、貼るタイプの「アレサガテープ」のメリットを挙げてみよう。
1)食事の影響を受けないので、食事の有無や時間に関係なく服薬できる
2)薬効成分の血中濃度が安定しているので、安定した効果が期待できる
3)服薬回数も1日1回
4)途中ではがすことができる
5)のどの痛みや高齢などで嚥下能力が低下した人も服薬できる
6)本人でなくとも、家族や介護者も貼ることができる
――など。
 効果はというと、「ザイザル錠」(有効成分=レボセチリジン)と同程度とされている。ザイザル錠は抗ヒスタミン薬の中でも効果が高いほうなのだ。また「アレサガテープ」は4gと8gがあって、通常は4gを使用するが、症状に応じて8mg に増量できるぞ。
 逆に「アレサガテープ」の注意点はというと、
・使用は成人のみ
・貼る場所を毎回変更する(赤くなることがある)
・貼るときはお風呂の時間を考慮
・レボセチリジンと比べて傾眠傾向(ウトウト状態)が強い
――などがある。
 貼る場所は、胸部、上腕部、背部、腹部となる。なお腰への貼付は、有効成分の吸収が悪いことがわかっている。
 医療用医薬品なので、病院で受診しないともらえないが、飲み薬があまり効かなかった人などは、一度病院で相談してみるといいだろう。
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