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【「ヒシモア」新発売】皮脂腺を活性し乾燥肌を改善 [薬]

 小林製薬は9月6日、皮脂を作る力を回復して肌の乾燥を治す「ヒシモア」(第2類医薬品)を新発売した。加齢とともに分泌力の弱まる皮脂腺を活性化させるガンマオリザノールという成分を含んでいて、粉ふき肌を改善してくれるぞ。

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 ガンマオリザノールは、米ぬか油からとれる植物ステロール。植物ステロールというのは、「植物版コレステロール」のようなもの。コレステロールというと、なんか健康によくないイメージがするが、それはLDLコレステロール(悪玉コレステロール)を連想するからだろう。単にコレステロールという場合、細胞膜の構成成分を指すのだ。つまり、植物ステロールは植物の細胞膜を構成する成分だ。この植物ステロールは、植物油、特に胚芽油に多く含まれていて、食品添加物などに使用されている。植物ステロールを含有した特定保健用食品もあって「コレステロールを低下させる」などと言われている。
 その植物ステロールの一つであるガンマオリザノールは、高脂血症や更年期障害の改善薬など医療用医薬品の主成分としても使用されている。このガンマオリザノールを皮膚に使用すると、皮脂腺細胞数の増加などにより皮脂の分泌を促進する効果がある。

40代の皮脂量は20代の3割
 皮脂の分泌量は加齢にともなって減少し、40代になると20代のおよそ3分の1にまで落ち込むという。皮脂は汗とともに皮脂膜を形成していて、皮脂の分泌量が減少して皮脂膜が十分に形成されなくなると、皮膚の保湿機能が低下する。保湿機能の低下はバリア機能の低下を意味していて、いろいろな皮膚症状が現れるようになる。高齢になると水虫(足白癬)にかかりやすくなるのは、皮膚の保湿機能低下が原因なのだ。
 そこで皮脂分泌促進効果のあるガンマオリザノールが有効というわけ。「ヒシモア」にはガンマオリザノールのほかにも保湿効果の高い「ヘパリン類似物質」やかゆみを抑える「ジフェンヒドラミン」を配合。クリームタイプの塗り薬になっていて、べたつかずしっとりとした保湿感を与えてくれる。希望小売価格は30g入り1400円、70g入り2600円となっている。
 ちなみに、ガンマオリザノール含有の一般用医薬品(OTC医薬品)としては、他にも「ケラチナミンコーワWクリーム」(製造販売元:興和)もある。こちらは炎症を抑える「グリチルレチン酸」と保湿効果の高い「尿素」が配合されている。
 なお、保湿剤は「ヘパリン類似物質含有製剤」と「尿素製剤」に大きく分けられる。両方とも角質に水分を付与してくれる加湿効果があるが、大きな違いは尿素製剤には角質融解作用があること。バリア機能が低下した皮膚に使用すると刺激を感じることがあるので、かき傷などがある場合はヘパリン類似物質含有製剤のほうが使いやすいだろう。
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