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【猫専用の慢性腎臓病治療薬】「ラプロス」新発売 [動物・ペット]

 猫の慢性腎臓病治療薬「ラプロス」が4月18日に新発売となったぞ。猫の慢性腎不全に使用する薬剤はこれまでにもあったが、「腎機能低下の抑制」を効能・効果に持つ薬は、この「ラプロス」が初めてとのことだ。

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 慢性腎臓病は猫ににとってかかりやすい病気の一つで、とくに高齢猫では高率で発生することが知られている。有病率は10歳齢以上の猫の30~40%にのぼるとの報告もあり、高齢猫の主な死因の一つにもなっているのだ。早期の慢性腎臓病では無症状のこともあるが、腎臓の機能が徐々に低下していくことで多飲多尿、食欲不振、体重減少、嘔吐などの症状が現れるようになる。
 猫の慢性腎臓病には、これまで「フォルテコール錠」「セミントラ」「コバルジン」という薬が使われている。「フォルテコール錠」「セミントラ」は「慢性腎臓病における尿蛋白の漏出抑制」、「コバルジン」は「慢性腎不全における尿毒症症状の発現の抑制」が詳細な効能・効果で、腎機能の低下そのものを抑制する薬としては、今回の「ラプロス」が初めてということになる。薬自体は東レが開発したものだが、販売は共立製薬が行っている。
 「ラプロス」はステージ2~3(軽症から中等症)の慢性腎臓病に使用することとなっている。ステージ4での有効性は確認されていないほか、体重7㎏までという体重制限も設けられている。
 なお、ステージ4になると末期で、人では透析が必要な状態だ。猫は透析で生命を維持することは難しく、末期まで進行しないよう、早期に慢性腎臓病を発見することが重要だ。
 ちなみにラプロスは、ベラプロストナトリウムを有効成分とする薬で、人間用では「ドルナー錠」という慢性動脈閉塞症などの治療薬となっている。ベラプロストは日本オリジナルの有効成分で、ベラプロストを有効成分としている動物薬があるのは日本だけとなっている。
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