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【幼稚園落ちた】幼児のADHDを調べてみた① [病気]

 子どもが幼稚園に落とされてしまった。落ち着きがなく、ふざけたり、走り回ったりするのが好きな子で、プレ幼稚園でもふざけていたら、それが園長先生の目にとまってしまい「うちでは預かれません」となってしまったのである。「あちゃ~」と思った一方、「落ち着きがない」「むやみに走り回る」というキーワードで頭に浮かんだのが注意欠如・多動症(ADHD)だ。ADHDというと、小児や大人のADHDが注目されているが、幼児期のADHDはどうなのだろうか。ということで、文献などを調べてみたので紹介したい。記事が少し長くなったので2回に分けて掲載するぞ。

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幼児期のADHDは「衝動性」がポイント
 注意欠如・多動症(ADHD)は、発達障害の一つに分類されており、「多動性」「衝動性」「不注意」の3つ症状がみられることが特徴である。具体的には、
・多動性:
■じっとしていることが苦手 ■落ち着きがない ■むやみに走りまわる ■いつも多弁で騒々しい
・不注意:
■忘れ物が多い ■よそ見が多い ■失くし物が多い ■整理整頓や時間管理が苦手
・衝動性:
■親の手を振り切っていきなり走り出す ■遊具や遊びの順番を待てない ■他の子を突き飛ばす ■他の子の所有物を取り上げる
――といった行動を示すことが多い。しかし、3歳ころの幼児では「多動性」や「不注意」はADHDの診断では重要視されないという。落ち着きがなかったり、よそ見が多かったりというのは、この頃の子どもなら何も珍しいことではないのはおわかりいただけるだろう。
 問題となるのは「衝動性」だ。自分が遊びたいおもちゃで遊んでいる子を付き飛ばしたり、おもちゃを取り上げたり、ときにはかみついたりする。これらの子は「ADHD」もしくは「ADHD予備軍」と言えるかもしれない。また、のちにADHDと診断された子の幼児期を振り返ると、動きまわっていることが多くて、すり傷や打撲などの小さなケガが絶えることがなかったというケースも多いそうだ。
 ただし、思い当たる節があったとしても、焦る必要はない。一般的には、脳の成熟に伴って「多動性」や「不注意」はもちろん、「衝動性」による行動上の問題も次第に修復されていくことが多い。幼児期のADHDは性急に結論を出すことはせず、経過を観察しながら全般的に判断する慎重さが保育士や家族には求められるのだという。

3歳児の5.6%にADHD
 では、ADHDの有病率はどのくらいなのかというと、新潟市の保育園・幼稚園を対象に行った調査では「3歳児」5.6%、「4歳児」4.5%、「5歳児」3.0%にADHDの特徴が確認されている。やはり年齢が進むとともに減少しているのが伺える。小学生から中学生の学齢期では3~5%と言われており、5対1の割合で男の子に多いとされている。
 また、ADHDの子どもは、親や先生から叱られることが多いため「自尊心の低下」「気分の落ち込み」「攻撃的反抗」など、二次的に他の精神疾患を合併するケースが多い。小児期においては学習障害、発達性協調運動障害(目と手、足と手などを一緒に運かすことができない)、反抗挑戦性障害(大人が言うことや規則に積極的に反抗する)、素行障害などが合併することがあるとの報告がある。
 さらに、ADHDは睡眠障害を併発する可能性が非常に高いことが指摘されている。オーストラリアの地域子ども保健センターのヴァレリー・ソン医師らが行った5~18歳を対象とした研究では、ADHDの子どもの73%に睡眠障害がみられ、うち45%が中程度または重度の睡眠障害だったという。主な睡眠障害は「上手に寝付けない」「寝ることに抵抗する」「起床時の疲労感」だった。他の研究では「夜中に目を覚ます」「悪夢」のほか「睡眠呼吸障害」「レストレスレッグス症候群(足がむずむずする)」なども確認されている。
 小児の睡眠時無呼吸症候群は、発育・発達に影響を及ぼす。とくにADHD的な認知・行動面の問題が生じやすいそう。また、いびきをかく子どもは「多動」になるリスクが高いとも言われている。(パート2はこちら
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