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【ユニ・チャーム調べ】3割が「便もれ」経験あり [病気]

 大人用紙おむつなどを販売するユニ・チャームが、20歳以上の男女に対し「下着汚れのトラブルに関する実態調査」を行ったところ、最近6カ月で「便もれ」を経験した人は3割いることがわかった。しかも、4人に1人は「いつの間にか」便もれをしていたとのこと。

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 調査は20~79歳の男女2万人に対して行ったもの。最近6カ月で、「尿もれ」により下着が汚れた人は43%いたが、「便もれ」も28%いた。次いで「痔などの出血」が16%となっている。
 「便もれ」経験のある人に、下着汚れの程度を聞いたところ、80%の大多数が「下着に少量つく程度」だったが、衣類(服)に滲みるもしくは濡れるほどの人も8%いた。また、「便もれ」がどんなときに起こるかを聞いたところ、最も多かった回答は「下痢が続いた時」で38%、次いで27%が「いつの間にかついていた」という。
 また、便および痔による下着汚れの経験がある200名に、下着汚れについて誰かに相談したことはあるかを聞いたところ、75%が「誰にも相談したことがない」と回答した。
 無意識または自分の意思に反する「便もれ」は「便失禁」という病気だ。便失禁は、出産の後や加齢による筋肉の低下などが原因となり、国内における有症率は20~65歳で4%、65歳以上で7.5%と報告されている。実に500万人以上の便失禁患者が存在すると推計されていて、その患者数は決して少なくない。
 一方で、アンケート調査にもあったように、患者が検査や治療のために病院を受診することは少ない。患者の尊厳や羞恥心に関わることなので相談しづらいという理由が大きいだろうが、症状は治療によって改善・治癒する可能性があるとの認識も低い。大半の便失禁は、初期療法の食事・生活指導や排便習慣指導、薬物療法で、病状をコントロールできるのだ。たとえ初期療法で効果不十分でも、骨盤底筋訓練といって肛門括約筋を鍛えなおすこともできるし、仙骨神経刺激療法など外科療法もあり、治療の選択肢はいくつもある。日本大腸肛門病学会は今年3月、国内初となる『便失禁診療ガイドライン』を発行しており、診療方法などをまとめている。
 ただし、大腸癌や炎症性腸疾患、直腸脱などが原因で便失禁になることもあるし、糖尿病薬や非ステロイド性抗炎症薬など服用している薬の副作用で便失禁が起こることもある。なかなか相談しづらいだろうが、便もれが続く場合は勇気を出して病院を受診するようにしてほしい。
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タグ:便失禁 下痢
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