SSブログ

【研究報告】魚油が喘息症状を軽減 [健康]

 当サイトでも魚油が健康にいいという記事をいろいろ紹介してきたが、また新たに軽度喘息患者の症状を低下させるという研究結果が報告されたぞ。

スポンサードリンク






 アメリカのロチェスター大学の研究者らによる研究で、同大学の喘息センターの患者を対象に、魚油含有製品(オメガ3脂肪酸製品)を与えたところ、喘息発作の原因物質の産生を抑制したことが示された。つまり、喘息症状が低下することが示唆されたわけだが、これは軽度の喘息患者において見られ、重度の喘息患者では効果が見られなかったとのこと。
 魚油に含まれるオメガ3多価不飽和脂肪酸とは、いわゆるドコサヘキサエン酸(DHA)やエイコサペンタエン酸(EPA)、α-リノレン酸を指す。そして、これらの成分が喘息症状を軽減させるという研究報告は他にもあるのだ。
 喘息患者の肺機能を評価する方法の一つに「ピークフロー」(どれだけ強い息を吐けるか)があるが、魚油は小児喘息患者のピークフローを改善するという研究結果がいくつか報告されている。また、オーストラリアの研究では、新生児616名を対象とした試験で、生後6カ月から3歳まで魚油を毎日摂取させたところ、アトピー性の咳の発症率が減少した。さらにデンマークの研究では、妊婦に妊娠30週から出産時まで毎日魚油を摂取させたところ、子どもの喘息発症リスクが低下したという。
 これらの研究結果を見ると、小児もしくは軽度の喘息患者には十分効果が期待できそうだ。ではどれくらいの量をどのぐらい飲むのが必要かというと、ざっと見たところ、魚油200㎎程度を毎日飲み、最低でも6カ月以上継続することが必要のようだ。日本の研究では、1カ月の連続摂取では喘息に対して効果が認められなかった。
 魚油には悪玉コレステロールの低下や善玉コレステロールの増加、高血圧の抑制効果や認知症の予防効果など、さまざまな効果が示されている。いずれ当サイトでもまとめてみたいが、魚油の大量摂取はむしろ危険で、出血のリスクが増し、脳卒中などの発症を高める可能性がある。一般的に、1日3g未満なら問題ないとされているぞ。
〈関連記事〉
【時間栄養学研究】青魚は朝に食べたほうが効果的

スポンサーリンク


タグ:喘息 魚油
nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:健康

nice! 1

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

トラックバックの受付は締め切りました

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。