【糖尿病の原因「インスリン抵抗性」】認知機能低下とも関連 [健康]
糖尿病の原因は、肥満、食べ過ぎ、運動不足、喫煙などだが、さらに突き詰めていえば「インスリン抵抗性」が糖尿病の原因とされている。そして、このインスリン抵抗性は糖尿病だけでなく、認知機能の低下とも関連しているという研究結果が報告された。
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イスラエルのテルアビブ大学の研究者らによる報告で、心血管患者500名を追跡調査したもの。インスリン抵抗性指数の高低によって4つのグループに分け、20年間の追跡調査を行ったところ、指数が最も高いグループは、その他の3つグループに比べて認知能力の低下が認められたとのこと。
インスリンは、膵臓から分泌されているホルモンで、筋肉や脂肪組織に働きかけて、血液中の糖を取り込ませている。これにより血糖値が調節されているのだが、肥満や喫煙などが原因となって、インスリンが正常に働かなくなることがある。これが「インスリン抵抗性」だ。血液中の糖が取り込まれなくなるので血糖値が上昇し、2型糖尿病を発症するのである。
今回の研究で、インスリン抵抗性は2型糖尿病だけでなく、認知機能の低下にも関与していることが示唆されたことになる。インスリン抵抗性は、生活習慣の改善によって予防することができるし、インスリン抵抗性を改善する治療薬もある。研究者らは、これらのインスリン抵抗性を改善する要素が、認知機能にも好影響を与えるかといったさらなる研究が必要だとしている。いずれにしても、インスリン抵抗性は糖尿病を引き起こすので、生活習慣を改善するに越したことはないぞ。
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インスリンは、膵臓から分泌されているホルモンで、筋肉や脂肪組織に働きかけて、血液中の糖を取り込ませている。これにより血糖値が調節されているのだが、肥満や喫煙などが原因となって、インスリンが正常に働かなくなることがある。これが「インスリン抵抗性」だ。血液中の糖が取り込まれなくなるので血糖値が上昇し、2型糖尿病を発症するのである。
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