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【アレルギーマーチを阻止せよ】アトピーは赤ちゃんの時に治療 [病気]

 国立成育医療研究センターでは、赤ちゃんにアトピー治療を行う臨床研究を行っており、この試験への参加を呼び掛けている。この試験は、早くからアトピー治療を行うことで、食物アレルギーの発症を予防できるかどうかを明らかにする試験で、将来の子どもたちのアレルギー疾患を予防するための重要な試験なのだ。

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次々にアレルギーが発症「アレルギーマーチ」
 一度アレルギー疾患を発症すると、次々に別のアレルギー疾患が発症することがある。一般的な例としては、1歳までにアトピー性皮膚炎を発症し、続いて小児期に食物アレルギー、喘息、アレルギー性鼻炎を発症する。これらのアレルギー疾患は、思春期に収まることもあるが、成人になるまで持続し、重症化することもある。このように次々とアレルギー疾患が発症することを「アレルギーマーチ」と呼んでいる。
 アレルギーマーチが始まるのは乳幼児期からで、アトピー性皮膚炎と食物アレルギーが最も初期に現れることがわかっている。1歳までに湿疹が見られた乳児のうち、約20%が1歳時に食物アレルギーを発症するという報告もある。つまり、起点となるアトピー性皮膚炎に対し、出生早期からケアをすることによってアレルギーマーチを阻止できる可能性があるのだ。国立成育医療研究センターが今年7月から始めた臨床研究は、まさにこのことを実証しようというものだ。

「パッチースタディ」協力者募集
 国立成育医療研究センターが開始した臨床研究は「アトピー性皮膚炎への早期介入による食物アレルギー発症予防研究」という名称で、略称は「PACI- Study(パッチースタディ)」。パッチースタディには全国の医療機関10施設が参画しており、全国で650名の赤ちゃんに対して治療を行う計画だ。このパッチースタディに協力してくれるアトピー性皮膚炎の赤ちゃんを募集している。
 臨床研究といっても、アトピー性皮膚炎の赤ちゃんに行う治療は、全て日常診療で使用されているアトピー性皮膚炎の外用剤を使用する。アトピー性皮膚炎の外用療法には、症状が出たときに治療する「リアクティブ療法」と、症状が出る前から予防的に治療する「プロアクティブ療法」の2つの方法がある。パッチースタディでは、参加してくれる赤ちゃんを「リアクティブ療法(標準治療群)」と「プロアクティブ療法(積極治療群)」に分け、両群を比較する形で行う。など群分けはコンピューターで自動的に割り付けるとのこと。治療期間は生後28週まで。試験の詳細や実施医療機関などは、パッチースタディのホームページで確認できるぞ。
 このパッチースタディに協力してくれる赤ちゃんを募集しているわけだが、参加できる赤ちゃんの基準は①皮ふに、かゆみのあるぶつぶつが出現してから28日以内②生後7週〜13週(日齢42日〜90日)までの赤ちゃん③アトピー性皮膚炎の赤ちゃん――だ。研究参加を希望される場合は、ホームページからメールで問い合わせることができる。気軽に問い合わせくださいとのことだ。
・パッチースタディのホームページ http://paci-study.jp/

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