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【インフルエンザ薬の選び方】タミフル、リレンザ、ピアクタ、イナビルどれ選ぶ? [薬]

 寒さも厳しくなり、本格的な冬を迎えた。気温が下がり、乾燥してくると、心配になってくるのがインフルエンザ。現時点では、まだインフルエンザは流行していないが、これから1月にかけて、インフルエンザは流行してくるのが一般的だ。すでに予防接種を済ませている人もいると思うが、ざっと二人に一人は予防接種してもインフルエンザにかかる。高熱が出て、インフルエンザにかかったかなと思ったら、すぐに病院に行くことが重要だ。なぜなら、病院でもらえる薬は、インフルエンザ発症後48時間以内に飲まなくては効き目がないからだ。

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 インフルエンザで病院からもらえる薬は①タミフル②リレンザ③ラピアクタ④イナビルの4種類ある。病院によっては、患者の意向でどの薬を処方するか決めるところも多い。なぜなら、この4種類の薬に効果の差はないからだ。しかし、「どれがいい?」と聞かれても、答えられない人も多いだろう。そんな人のために、簡単な選び方を紹介したい。
 まず、注射(点滴)でもいいから早く治したいという人は「ラピアクタ」がおすすめだ。病院で1回、15分の点滴で治療は終わり。4種類の薬に効果の差はないと書いたが、熱が下がるのが早く、ウイルスが消失するのも早いと言われている。ただ、ラピアクタは入院患者向けと考えている医師も多いので、ラピアクタを希望する場合は外来でできるかを病院に確認しておこう。
 注射は嫌だけど1回の治療(服薬)で終わらせたい人には「イナビル」がある。ただし、イナビルは粉末を吸い込む吸入薬で、飲み方が難しい。薬を飲む前に専用の笛で練習ができるので、希望する場合は試してみよう。いずれにしても、イナビルは吸入が難しいのでお子さんは避けたほうがいいだろう。
 小さなお子さんにおすすめなのは「タミフル」となる。タミフルはカプセル剤のほか、ドライシロップもあるし、1歳の乳幼児から服用が可能だ。こちらは1日2回、5日間の服用が必要だ。ただし、10歳以上の未成年には、原則としてタミフルの処方はできない。過去に飛び降りなどの異常行動が指摘され、厚生労働省から指示が出されているからだ。
 そして「リレンザ」。イナビル同様吸入剤なのだが、こちらは1日2回、5日間の服用だ。1回に吸入する量が少なく、しかも5日間服用するとあって、一度吸入を失敗しても問題は少ない。吸入することによって直接「肺」に作用するので、効き目が早いとも言われている。
 注意点を少し。タミフルのところで異常行動が指摘されたと書いたが、現在ではタミフルが原因ではなく、インフルエンザそのものが異常行動の原因だと考えられている。なので、インフルエンザに罹患した10代のお子さんをお持ちのご家族は「飛び降り」などの異常行動に注意が必要だ。また、イナビルとリレンザについては、今年8月に厚生労働省より指示があり、「乳製品に対して過敏症の既往歴のある患者」に対しては慎重投与することとなった。つまり、牛乳などの乳製品にアレルギーを持っている人がイナビル、リレンザを服用するとアナフィラキシーが起こる可能性があるということで、慎重投与とされたのだ。インフルエンザにかかったときに、少しでも参考にしてもらえたら幸いである。

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