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【心臓病を抱える子どもの映画】「Challenging Heart Day ―いつもありがとう―」 [イベント・プレゼント]

 先日、先天性疾患(CHD)をテーマとしたドキュメンタリー映画「Challenging Heart Day ―いつもありがとう―」の試写会が都内の映画館で開催された。生まれながらにCHDを抱える子どもたちが題材だが、笑顔を絶やさない子どもたちの姿や表情に、とてもさわやかな印象を受ける作品となっている。

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 CHDというのは、生まれつき心臓の構造に何らかの問題がある病気の総称。同じCHDでも、心室中隔欠損症やファロー四徴症、完全大血管転位症など、さまざまな病気がある。CHDはそんなに珍しい病気ではなく、生まれてくる子ども100人に1人はCHDだという。昔は、成人するのが難しいと言われていたCHDだが、今では医学の進歩により、約90%が成人を迎えることができる。ただし、心臓病とは一生付き合っていかなければならず、見た目からはわからない障害があることが認知されていない。この映画も、CHDの社会的な認知・啓発のために制作された映画ということだ。
 CHDは各疾患や程度によって、重症度もさまざまだ。映画では24時間酸素チューブを付けて生活している2歳の女の子が登場する。女の子には3歳年上のお姉ちゃんがいて、そのお姉ちゃんの夢は「妹と野球をすること」だ。しかし、CHDはRSウイルスなどの感染症にかかると重症化するリスクが高く、妹と遊ぶときはいつも部屋の中なのだ。
 映画は、昨年8月にCHDを持つ子どもと家族を対象に開催されたイベント「Challenging Heart Day」(主催:アッヴィ、全国心臓病の子どもを守る会)を題材としたドキュメンタリー映画で、20歳の青年がイベントの運営に携わることになったことから物語は始まる。この青年もCHDで、今でも胸に心臓病を抱えており、年3回の定期検診を続けている。イベントの大きなハイライトは、子どもたちみんなで一つの大きな絵を作り上げること。タイヤに絵具を付けた自転車やボール、そして小さな手のひらで、大きな白い紙にさまざまな色を付けていく。そして出来上がった大きな絵には、青年が書いたメッセージが浮かび上がる、という内容だ。このイベントにはもちろん、先ほどの2歳の女の子も参加している。イベントを通して成長した女の子を見つめるご両親とお姉ちゃん。そして、両親はちょっとした決意をする――。
 映画はもちろん、エンディングテーマ「Hert Song」(歌・演奏:UQiYO・ウキヨ)も心が打たれる。その名の通り、子どもの心臓音から始まるこの歌では、「今、したいこと」を話す子どもたちの声がミックスされていて、その声がこだまのように頭の中に飛び込んでくる。さて、映画はDVDとして4月以降貸し出しを開始する予定とのこと。貸し出しや上映等の詳細が決まったら、また改めて紹介したいと思う。

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