SSブログ

【4月24日は「世界髄膜炎デー」】髄膜炎菌ワクチン予防接種のススメ [健康]

 乳幼児期にかかる心配な病気として、髄膜炎がある。髄膜炎というのは、ウイルスや細菌が感染し、髄膜(脳を覆っている保護膜)が炎症する病気なのだが、この4月24日は「世界髄膜炎デー」なのだ。

スポンサードリンク






 髄膜炎は、ウイルスや細菌が感染して起こるもので、代表的なものに肺炎球菌やインフルエンザ菌がある。肺炎球菌は、乳幼児の定期接種に組み込まれているし、インフルエンザ菌も任意で接種が受けられるようになっている。筆者の子どもも、接種している。髄膜炎の原因菌として、もう一つ忘れてはならないのが、その名も「髄膜炎菌」だ。
 髄膜炎菌は、健康な人の鼻やのどの粘膜にも存在しているが、血液や髄膜に侵入して全身に広がると、侵襲性髄膜炎菌感染症(IMD)となり、重症化して死に至ることがあるのだ。感染経路は飛まつ感染で、主にペットボトルの回し飲みや食器の共有、ティーンエイジャーではキスが原因で感染することもある。やっかいなのは、IMDの初期症状は風邪と区別がつかないこと。風邪だと思って放っておくと、あっという間に重体に陥り、場合によっては24時間以内に死亡してしまうこともある。運よく早期に治療ができても、手足などが壊死してしまい、四肢切断などの後遺症が残る場合もあるという恐ろしい病気だ。アメリカでは、髄膜炎菌ワクチンの接種が推奨されていて、接種率は78%。とくに寮生活などを行う学生に対しては、接種がほぼ必須となっているようだ。
 一方、日本ではどうかというと、2014年に36名のIMD発症者が報告されている。少ないと思われるかもしれないが、健康な人も持っている菌なので、いつ何時感染するかわからないという怖さがある。予防するにはワクチンしかないのだが、去年5月にようやくワクチンが発売されたという状況だ。ともあれ、今はワクチンがあるので、予防接種が可能。対象年齢は2歳以降となっているぞ。IMDにかかりやすいのは、5歳未満と10代。だから、乳幼児の予防接種スケジュールに組み込むのもいいし、高校や大学で寮生活をする人も接種が推奨される。予防接種の効果は5年ほどで、アメリカでは5年ごとの予防接種を推奨しているそう。なお、筆者の子どもは、まだ接種していないので、予防接種スケジュールに組み込もうかと検討している。

スポンサーリンク


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:健康

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

トラックバックの受付は締め切りました

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。