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【副作用に注意】生薬「サンシシ」配合薬で [薬]

 漢方薬などに使用される生薬「サンシシ(山梔子)」を含有する薬について、「腸間膜静脈硬化症」が副作用として発生するおそれがあるとして、厚生労働省が注意喚起を行っているぞ。

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 「サンシシ」は、クチナシの果実から作られる生薬で、炎症の抑制や精神を安定させる作用があるとされている。漢方薬としては、充血、吐血、黄疸、炎症、高血圧などを改善する薬に配合されているものだ。
 この「サンシシ」を配合した医療用漢方薬を服薬後、86例の「腸間膜静脈硬化症」が、直近3年間で副作用症例として報告されたことを受け、厚生労働省による注意喚起にいたった。なお、死亡例はなしとのこと。
 実は、「サンシシ」含有の漢方薬が原因となり、腸間膜静脈硬化症を起こすおそれがあることは、厚生労働省研究班などにより報告され、日本漢方生薬製剤協会などは医師に対して繰り返し注意喚起している。サンシシに含まれる「ゲニポシド」という成分が原因と考えられているのだ。
 腸間膜静脈硬化症(MS)は、腸間膜の静脈が石灰化し、腸管で血流が不足(虚血)してしまう病気で、静脈硬化性大腸炎とも呼ばれている。症状は、主に腹痛(右側)、下痢、悪心・嘔吐など。重症の場合は、腸閉塞(イレウス)を起こすこともある。
 「サンシシ」は一般用医薬品にも配合した薬がある。主な薬としては、「加味逍遙散」「防風通聖散」「清肺湯」「梔子柏皮湯」「加味帰脾湯」「竜胆瀉肝湯」「五淋散」「温清飲」「荊芥連翹湯」「柴胡清肝湯」「清上防風湯」「茵蔯蒿湯」「黄連解毒湯」「辛夷清肺湯」。ほかにも小林製薬「ダスモック」や剤盛堂薬品「アクトマン」など、一見漢方製剤ぽくない製品にも配合しているものがある。薬を飲んだあとに、腹痛、下痢、便秘、腹部膨満が起こったら、飲んだ薬を確認してみて。

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