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【歯科医師に聞いた】歯医者の選び方 [健康]

 歯科クリニックを探すとき、参考になるのがクチコミサイトだが、悪いクチコミは掲載されないサイトがあるなど、今度はどのクチコミサイトを参考にすればいいのか悩んでしまうという人も多いのでは。だったら、どういう歯科クリニックを選べばいいいか、直接歯科医師に聞いてみたぞ。

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歯医者にもある専門医
 まず、医師には専門医制度というのがある。各学会の講習を受けて専門医になると、その資格を看板などに広告することができる。日本外科学会の講習を受ければ外科専門医、日本皮膚科学会の講習を受ければ皮膚科専門医というように、医師には現在55の専門医資格がある。歯科医師にも専門医資格があって、それが「口腔外科専門医」「歯周病専門医」「小児歯科専門医」「歯科麻酔専門医」「歯科放射線専門医」の5つだ。
 また、医療機関には病院として広告(標榜)できる診療科名というのが医療法で定められている。「内科」とか「外科」「皮膚科」といったもので、医師免許を持っていて初期研修を終えていれば、医療法で認められた全ての診療科名を標榜することができる。つまり、病院の看板に「皮膚科」と書かれていても、医師が皮膚科専門医とは限らないのだ。歯科でいえば「歯科」「小児歯科」「矯正歯科」「歯科口腔外科」が標榜してよい診療科名となっている。

「歯周病専門医」を探せ
 さて、本題の歯科クリニックの選び方だが、筆者が歯科系大学病院の先生に取材した際、世間話の中でちらっと聞いてみたところ、「歯周病専門医」が治療する歯科クリニックを選べば間違いないだろうとのことだ
 虫歯になって歯医者に通うと、悪くなった部分を削って、被せ物をする。その数年後、被せ物の下が虫歯になったという経験をした人も少なくないのではないだろうか。筆者もその経験がある。削ったあとの歯に、きちんと歯周病ケアをしないまま被せ物をしてしまうと、そういうことが起こるのだという。つまり、せっかく歯を削っても、そこには歯周病菌がまだ残っており、そのまま被せ物をしてしまうと、またそこが虫歯になるというのだ。信じがたい話だが、よくあることなのだという。歯周病専門医であれば、そういうミスはしないそうだ。
 また、私たちが探すときにも間違わないですむ。歯科クリニックに「小児」とか「口腔外科」と書かれていても、標榜は自由なので専門医がいるとは限らない。しかし「歯周病」は標榜可能な診療科ではないので、「歯周病」と看板に書かれていたら確実に歯周病専門医か認定医がいることになるのだ。
 ただ、歯周病専門医の数は少ない。厚生労働省の調査によると、歯科医師の総数は約10万4000人いる。一方、日本歯周病学会が認定した歯周病専門医は1000名程度、歯周病認定医は800名程度なのだ(歯周病認定医の資格を取得後、歯周病専門医になるというステップ)。歯周病専門医・認定医は、全歯科医師の2%弱しかいないという計算になる。ちなみに、歯科クリニック激戦区である東京・日本橋には100軒以上の歯科クリニックがあるが、歯周病専門医か認定医がいる歯科クリニックとなると7軒だ。もちろん、専門医でないからといって「ハズレ」とは限らないが、歯医者を選ぶ際の大きなポイントにはなりそうだ。歯周病専門医は、日本歯周病学会のHP(http://www.perio.jp/roster/)で検索できるぞ。

院名からのアプローチ
 ちなに、筆者は以前、動物病院に関しても取材したことがあり、獣医師に「いい動物病院の見極め方」を聞いたことがある。その獣医師は、病院名に「自分の名前」か「病院がある土地の名前」を付けている動物病院は、ある程度信頼できるとのこと。その根拠は、病院名に「責任」を背負っているからだという。例えば、東京・日本橋で「日本橋動物病院」を開業したら、「日本橋」という地名に責任を負うことになるので、下手な診察はできないのだとか。人間の病院についても、同じことが言えるのかもしれない。
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