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【アロマに驚きの効果】精油成分が放射線を保護 [健康]

 リラックスやリフレッシュにアロマオイルを焚くという人も多いのでは。アロマオイルはその香りによっていろいろな効能があることが知られているが、アロマの香り成分の一つである「リナロール」に、放射線防護効果があることを岡山大学中性子医療研究センターの研究グループが発見したとのこと。

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 植物の花や葉、根、果実などから香り成分を抽出したものがアロマオイル(精油、エッセンシャルオイル)で、この精油を美容や健康に役立てるのがアロマセラピーである。アロマセラピーは、気分のリフレッシュやリラックス効果があるだけでなく、抗菌作用や抗炎症作用などもあり、病気の治療効果があることも確認されている。例えばティートリーという精油は飲用もでき、風邪や咳などに効果を示すと言われている。他にもアロマセラピーの対象となる病気には、花粉症や不眠症、便秘、更年期障害などいろいろあるのだ。
 香気成分にもいろいろあって、有名なのがハッカやミントの主成分である「メントール」。他にもレモンなどの柑橘類に含まれる「リモネン」、レモングラスに含まれる「シトラール」、そしてラベンダーに含まれる「リナロール」などがある。この「リナロール」に放射線防護効果があるということを岡山大学の研究グループが発見したというわけだ。
 研究では、リナロール処置をしたマウスの細胞に、致死量に相当するX線や放射線を照射したところ、リナロールの作用により細胞はほぼ完全に防護されたことが確認された。この結果により、リナロールなど精油を用いた放射線防護剤の開発に期待が持てるという。
 これまで、人間に使用できる放射線防護剤はごく限られたものしかなかった。しかも吐き気などの副作用があって、安全に使用できる放射線防護剤が求められていた。リナロールはラベンダーやパクチーに含まれている成分。この香気成分を利用できれば、人間が安全に使用できる放射線防護剤ができるということで、大きな期待が寄せられている。

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