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【肥満に悩む人に朗報】防風通聖散の効果が科学的に証明 [薬]

 当サイトでも漢方薬の「防風通聖散」について何度か取り上げているが、厚生労働省の研究班によって、防風通聖散の減量効果が科学的に証明されたので紹介したい。

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 防風通聖散に限らないことだが、漢方薬は治療に使われることが多い一方で、科学的にどれだけ有効性があるのかをきちんと検証した研究はあまり行われていない。近年になって、ようやく研究がされるようになってきたのが現状だ。
 厚生労働省の研究班では、睡眠時無呼吸症候群を発症している肥満患者を対象に研究を実施した。睡眠時無呼吸症候群の患者は、70%以上を肥満が占めているのだ。睡眠時無呼吸症候群に対しては、薬やCPAP(シーパップ)という医療機器などを使用して治療するが、睡眠時無呼吸は治っても、肥満までは解消されない。さらに、睡眠時無呼吸症候群患者の約半分は高血圧を合併しているということで、睡眠時無呼吸症候群の治療を6カ月以上行った肥満患者を対象に、肥満と高血圧を改善するために漢方薬を投与してみるという研究が実施された。漢方薬は「防風通聖散」もしくは「大柴胡湯」が使われている。ちなみに、睡眠時無呼吸には閉塞型と中枢型があって、最も多いのが、睡眠中に気道がふさがってしまう閉塞型睡眠時無呼吸症候群である。今回の研究も、閉塞型睡眠時無呼吸症候群を対象にして行われている。
 半年間の服薬後にBMIを調べたところ、大柴胡湯では変化がなかったが、防風通聖散では減少を示した。また、腹部CTで内臓脂肪量の変化を見たところ、防風通聖散で減少が認められた。一方、血圧の変化については、科学的な根拠となり得る低下は両剤とも認められなかったそうである。
 いずれにせよ、有効性に対する科学的根拠が乏しい漢方薬にあって、防風通聖散に減量効果と内臓脂肪量減少効果が認められたことは、肥満に悩む人にとっても非常に喜ばしい結果となった。

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