SSブログ

【NCD患者意識調査】「将来に希望がある」が29% [病気]

 塩野義製薬が実施した「NCD(非感染性疾患)関連疾患患者の意識と行動に関する調査」の調査結果が公表された。抱える病気に対する意識調査で、「毎日の生活に張り合いを感じる」が37%、「将来に希望がある」が29%と、ちょっと暗い結果が示された。

スポンサードリンク






 NCD関連疾患とは、生活習慣病(高血圧・脂質異常症・糖尿病・がんなど)を中心とした継続的な治療が必要な慢性疾患の総称。今回の調査では、慢性肺疾患(COPDやぜんそく)、うつ病なども対象に入っている。近年、NCD関連疾患の死亡率は上昇しているという。厚生労働省「平成22年人口動態統計」によると、日本人の死因の約6割はNCD関連疾患が占めているそうだ。
 NCD関連疾患の治療には、食事コントロールや禁煙、飲酒の制限なども必要になるのだが、アンケート調査では「食事の制限・コントロール」は26%、「アルコールの制限・禁酒」は15%、「適度な運動の実施」は29%と、生活習慣の改善を実施している割合は2~3割程度と低かった。厚生労働省「健康日本21」では、成人死亡の主なリスク要因として「喫煙」が最も高く、次いで「高血圧」「運動不足」「高血糖」「塩分の高摂取」「アルコール摂取」となっており、生活習慣の改善は、重要性がとても高いのだ。
 そして、NCD関連疾患の治療は、長期にわたって治療が継続することが多い。個別の疾患によっては、一生薬を飲み続けなければなららないことも。こうした背景から、悲観しながら日々の生活を送っている患者が多いことがわかった。、「毎日の生活に張り合いを感じる」は37%、「将来に希望がある」は29%、「いきいきしていると感じる」は28%と、生活満足度が非常に低い状態だ。また、「一人暮らし」の患者が、病気に対する不安を最も抱いているとの結果も示されている。帝京大学臨床研究センターの寺本民生センター長は、医療従事者や家族、地域コミュニティの関わりなども治療の重要なファクターだと指摘している。
 NCD関連疾患の主要を占める生活習慣病は、遺伝や社会環境が原因になることもあるが、生活習慣が原因となることが多い。生活習慣病になってしまってからだと、一生治療を続けることにもなりかねないので、日ごろから気を付けることが最も重要だ。

スポンサーリンク


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:健康

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

トラックバックの受付は締め切りました

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。