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【消費者庁が公開】健康食品7つのポイント [健康]

 特定保健用食品(トクホ)や機能性表示食品、サプリメントに栄養補助食品、これらはみな「健康食品」というカテゴリーに含まれている。この「健康食品」の過剰摂取により、健康被害を生じてしまうケースが少なくないのだ。そこで消費者庁は、健康食品に関する情報提供ページを公開している。

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過剰摂取に要注意
 消費者庁が公開している情報提供ページは、健康食品を利用する際の7つのポイントなどを解説している。ざっと抜粋すると
▽錠剤・カプセル状の製品は過剰摂取になりがち。通常の食品形状の製品の方が過剰摂取になりにくい。
▽製品中の個別の含有量、製造者や問合せ先が明記してあることを確認しよう。
▽思わぬ健康被害を受けることがあるので、錠剤・カプセル状の製品を複数利用しないように――など。
 とくに問題になるのは、健康食品を数種類摂取することによる、栄養成分の過剰摂取なのだ。
 医薬基盤・健康・栄養研究所のウェブサイト「健康食品の安全性・有効性情報」では、そうした過剰摂取の例などを紹介している。国内例をいくつか抜粋してみると、
▽32種類のサプリメントを摂取していた、大腸がんの既往歴がある89歳女性が、乳房緊満、乳頭色素沈着、不正出血、子宮内膜肥厚を生じ、摂取中止と加療により改善。
▽13種類のサプリメントを数年間摂取していた79歳女性が、乳頭色素沈着、不正出血、子宮内膜肥厚を生じ、摂取中止と加療により改善した
▽倦怠感改善を目的に3種類の健康食品を約10年間使用していた50代女性が、発熱と倦怠感が約6ヶ月間持続。健康食品に服用量を増量したところ、5ヶ月間摂取を継続したところ、薬物性肝障害に。摂取中止と加療により改善した。
▽朝方にカフェインサプリメント1錠を摂取するのが習慣だった40代男性が、ある朝誤って4錠 (800mg) を一度に摂取し、急性カフェイン中毒に。加療により改善――などなど。

赤魚食べて急性ビタミンA中毒
 また、海外ではつい先日、イギリスの食品基準庁が過剰量のビタミンAのサプリメントが自主回収されていると注意喚起した。ビタミンAは「目や粘膜を正常に保つ」「夜盲症を防ぐ」などの効果があるとしてサプリメントなどが販売されているが、過剰摂取すると吐き気や頭痛を起こすほか、長期間摂取だと肝臓の異常や骨および皮膚の変化などを引き起こす。また、妊婦の過剰摂取には、胎児の催奇形性の危険があるのだ。日本では、アラスカメヌケ(赤魚)の肝臓を800g食べた27歳男性が、直後に麻痺を起こし、急性ビタミンA中毒となった例が報告されている。
 結構気軽にサプリメントなどを摂取している人も多いと思うが、過剰摂取による健康被害は少なくない。「サプリメント外来」を行っている医療機関も増えているのだ。健康食品を摂るときは、少なくとも含有成分の種類や量、問い合わせ先が明記されているものを選ぶこと。そしてビタミンなどは摂取基準量が定められているので、それも確認しておくとなおよいだろう。
・消費者庁 食品安全に関する情報サイト「健康食品」

   



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