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【妊婦さんは野菜を食べて】子どもの喘息発症率が低下 [健康]

 小さいお子さんを持つご両親の心配事の一つに「喘息」がある。できるなら、喘息にはなってほしくないもの。そして、そのリスクをいくらか軽減してくれるかもしれない研究結果が報告された。それは、妊婦さんが妊娠初期に野菜をたくさん食べると、子どもの喘息発症率が少なくなるというものだ。

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 研究報告をしたのは、国立成育医療研究センターの小川浩平医師らのグループ。子どもや成人が野菜を食べると、喘息のリスクが軽減されるという報告はあるが、妊娠中の野菜摂取と、生まれた子どもの喘息リスクの関連については、ほとんど研究されていない。そこで研究グループは、妊婦さんの野菜摂取量と、生まれた子どもの2歳時の喘息症状(喘鳴)の発症率を調査した。
 研究は、妊婦さんを「妊娠初期」と「妊娠中期~後期」に分け、それぞれ野菜の摂取量の多さで5段階のグループに分け、各グループの喘息症状の発症率を比較した。
 その結果、まず妊娠中期~後期の妊婦さんについては、野菜摂取量と、子どもの喘息症状とに関連性は見られなかった。一方、妊娠初期の妊婦さんについては、野菜摂取量が多いと、子どもの喘息症状の発症率が少ないことが示された。具体的に言うと、野菜摂取量が最も多いグループは、最も少ないグループに比べ、2歳児の喘息症状の発症率が約40%低いことが確認されたのだ。

とくに「葉野菜」「アブラナ科野菜」
 研究では、さらに野菜の種類を「葉野菜(レタス、ほうれんそうなど)」「アブラナ科野菜(ブロッコリー、カリフラワーなど)」「緑黄色野菜(カボチャ、人参など)」に分けて解析を行っている。すると「葉野菜」「アブラナ科野菜」で、子どもの喘息症状の発症率が低いことが示された。「葉野菜」「アブラナ科野菜」とも、最も摂取量が多いグループは、最も少ないグループに比べ、喘息症状の発症率が約50%低いことが確認された。緑黄色野菜については、大きな違いは見られなかった。
 これまで、小児喘息の要因として「受動喫煙」「大気汚染」「ウィルス感染」のほか、妊婦さんの妊娠中の喫煙などがあると報告されたきた。今回の結果は、逆に予防因子として、妊婦さんの野菜摂取、とくに「葉野菜」「アブラナ科野菜」を妊娠初期に食べるとよいということが示唆されたわけだ。そして、ここにも出てきた「ブロッコリー」。当サイトでも何度か登場しているが、なんとまあ優秀な野菜である。とにかく、野菜を食べることはマイナスには働かないので、妊娠中の人、もしくは妊娠を予定している人は、野菜を食べることを心掛けるとよさそうである。
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