これまで、この「おとくすりニュース」でも、高齢出産のリスクに関する研究結果などを紹介してきた。今度は、高齢出産にも大きなメリットがあるとう研究結果を紹介したい。
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ドイツとイギリスの共同研究で、ロンドン・スクール・オブ・エコノミクスとマックス・プランク人口統計研究所の科学者らが、1960～1991年に生まれたスウェーデン人男女150万人以上のデータを解析したものだ。解析は、子どもの身長、体力といったものから、学業成績なども行っている。
この結果、高齢出産で生まれた子どもは、若い母親から生まれた子どもに比べて背が高く、学業の成績が良いことが示されたそうである。GPAによる成績評価では、全体の平均が206.8だったのに比べ、母親が35～39歳の時に生まれた子どもの平均は218.7と最も高かった。最も低かったのは母親が19歳以下の時に生まれた子どもで165.9となっている。身長については、全体の平均が179.5センチだったのに対し、母親が30～34歳の時に生まれた子どもの平均が180センチ、最も低かったのは母親が19歳以下のときに生まれた178.5センチとなっている（スウェーデン人って、全体的に背が高いんですねー）。他にも、高齢出産の子どもは、先天性疾患のリスクが高いことを除けば、より健康的な子どもが多いということも示されている。
筆者の子どもも高齢出産である。確かに、他の子どもたちと比べると、体格が大きいようだ（太り気味ともいうが）。学力に関してはわからないが、なんか期待したくなるような研究結果だ。