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【1クラスに4人は夜尿症】3割が生活習慣の改善で治る [病気]

 夜尿症の診療ガイドラインが12年ぶりに改定された。夜尿症とは「おねしょ」のことで、小学校に入学してからも月に数回以上おねしょをしてしまう場合を「夜尿症」と呼んでいる。夜尿症は立派な病気で、病院に行けば治療薬なども出してもらえる。しかし、今までは小児科と泌尿器科で治療に対する考え方が違っていたこと、専門医だけでなく診療所含めて広く治療法が浸透していなかったことから、夜尿症の診療ガイドラインが12年ぶりに改定された。改定版では、近所の診療所の先生でも夜尿症が治療できるよう、病気の鑑別から治療の進め方まで解説したものとなっている。

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 夜尿症に対する治療は、大きく分けて二つある。機器を使ったアラーム療法か、「デモプレシン」という薬を飲むかのどちらかだ。アラーム療法というのは、オシッコがちょっとだけ出るとアラームが鳴るので、起きてトイレにいくというトレーニングのようなもの。「デモプレシン」でもアラーム療法でも、7割以上で夜尿症が治るという。もちろん、アラーム療法でダメだったら「デモプレシン」を飲むという方法もある。「デモプレシン」では1年間の治療で半分の患者が治るそうだ。
 重要なことは、こららの治療法を用いなくても、生活習慣の改善で3割ほどが治るということ。生活習慣の改善とは、
・規則正しい生活を送る
・水分の取り方に気を付ける
・塩分を控える
・夜中に無理に起こさない
・寝ているときの冷えから守る
・寝る前にトイレに行く
 となる。規則正しい生活では、早寝早起きがいいという。また、「夜中に無理に起こさない」ことが重要だという。両親などが夜中に無理に起こして「トイレに行きなさい」といっても、その日のおねしょはないかもしれないが、病気は治らないということだ。夜尿症の子どものご両親の心得としては「起こさない」「焦らない」「叱らない」「比べない」「夜尿のない日はほめる」ことが重要だそうだぞ。
 夜尿症の子どもは全国に78万人くらいいると推計されている。しかし、実際に治療を行っているのは4万人程度だという。ほとんどが、いずれ治るからといって放置されているのが現状だ。しかし、夜尿症の子どもが精神的に抱える不安・負担はことのほか大きい。表面では平気を装っていても、内面では大きく傷ついているそうだ。5歳の子どものうち16%が夜尿症とのことなので、小学校1年生では1クラスに4人くらいいる計算になる。10歳の子どもになると、5%で夜尿症の子どもがいる。夜尿症に気づいたら、積極的に治療するようにしてあげよう。なお、林間学校などの前に薬で治療を始め対場合、2カ月以上前から始める必要があるので要注意だぞ。

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