9月3日は「秋の睡眠の日」ということで、医薬品メーカーのMSDが、全国の40歳以上の男女を対象に睡眠状態に関する調査を実施した。その結果、約6割の人が不眠症の疑いがあるとのこと。
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調査は、全国の40歳以上の男女4万5811名を対象に行われ、受診が勧められる「不眠症の疑いがある」に該当する人は全国で40.2%、「不眠症の疑いが少しある」人も含めると59.4%いることがわかった。
都道府県別で見てみると、不眠症の疑いがある人が最も多いのは東京都で45.6%、次いで愛媛県43.6%、徳島県43.1%となった。一方、最も少ないのは山口県で36.2%、次いで北海道36.3%、青森県36.6%となっている。
また、「不眠症状」があるもしくは不眠症治療薬の服用経験があると回答した人のうち9400名に対し不眠症治療に関する意識と実態に関する調査を実施したところ、不眠症治療薬の服用者は全国で7.2%、そのうち服用期間が3年以上にわたる人は56.2%おり、治療は長期化する傾向が見られた。睡眠薬の服用をやめると、また眠れなくなると思っている人が約7割もいた。一方で、薬を止めても大丈夫かといった相談を医師とした患者は34.1%にとどまっている。
不眠症の治療薬は、ずっと飲み続ける必要はなく、止めることができる。その見極めとして、『睡眠薬の適正な使⽤と休薬のための診療ガイドライン』では「夜間の不眠症状が改善していること「日中の心身の調子がいいこと」が薬を止めてみるポイントだとしている。むしろ長く続けすぎることで、睡眠薬を止めたことによる禁断症状が出ることがあるのだ。睡眠薬を使用する場合は「止め時」を意識することが重要だ。
ひと昔前は、依存性の懸念があった睡眠薬だが、最近では「ロゼレム」や「ベルソムラ」といった依存性の低い睡眠薬が使えるようになっているぞ。
さらに、よく寝るためには▽適度な運動(有酸素運動)▽規則正しい食生活▽就寝前の水分――などが助けとなる。ただし、水分を取りすぎると夜中におしっこに行きたくなるほか、カフェインやアルコールは睡眠が浅くなったりするので避けるように。悩み事をベッドに持ち込まないことも重要だ。
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