未曽有の大災害となった東日本大震災。あれから4年半が経過しようとしている。筆者は知らなかったのだが、被災地となった東北3県では、小児肥満が問題となっているそうだ。震災後に屋外で遊ぶことが少なくなったことが原因とされている。
 小野薬品工業と特定非営利活動法人スポーツ・コミュニティ・アンド・インテリジェンス機構は、被災地の子どもたちにスポーツの楽しさを教え、継続的な運動を習慣づけることを目標とした復興支援プロジェクト「すこやかカラダ大作戦」を今年3月から開催している。これまで7月までに計6回にわたり、スポーツレクリエーションや保護者に対する生活習慣セミナーなどを実施している。
 そして、すこやかカラダ大作戦に参加した人たちに対しアンケート調査を行ったところ、「子どもの運動機会が増えた」と実感している保護者が67%、子どもたちが「外遊びをするようになった」が62%、「食事に気を付けるようになった」が71%といった結果となった。外で遊ぶ子どもが増えたのは、とても喜ばしいと思う。
 すこやかカラダ大作戦は、2017年まで3年間実施する。今年は福島県での開催だが、来年は宮城県、再来年は岩手県で開催する予定とのこと。もっとたくさんの子どもたちが外で元気に遊ぶようになってほしいと強く思う。