製薬企業72社が加盟している日本製薬工業協会（製薬協）が、患者など一般生活者に対して行ったくすりと製薬産業に対する意識調査を実施、その結果を公開した。製薬企業に対して「信頼できる」と回答した人は84.2％となり、前回調査の80.9％から3.3ポイント増加した。前回調査のときは、臨床試験のデータ改ざん事件などがあって信頼度が低下していたが、今回の調査では、その影響も減少し、信頼が回復していることを示したものとなった。
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製薬企業に対してのイメージのほかにも、患者がもらった薬に関する調査も行っている。例えば、処方された薬のメーカー名については「知っている」が22.2％にとどまっている。また、製薬会社が設置している「くすり相談窓口」の認知度は21.0％だった。一方、副作用経験率は37.9％で、前回調査より2.5ポイント増えている。最近は、効果のいい薬が開発されている。一方、効果が強いということは、副作用も強いという一面があるのだ。そう考えると、処方された薬のメーカー名は知っておくべきだし、副作用などの情報を手軽に聞ける「くすり相談窓口」の存在は知っておいたほうがいいであろう。実際、「くすり相談窓口」を利用した人の91.3％は、その対応に「満足」している。最近の薬は、薬の包装シートに製薬会社名が記載されているので確認しよう。