日本最大級の認知症専門サイト「認知症ねっと」が、認知機能の低下をチェックすることができる「認知機能チェック」ツールを公開した。「認知機能チェック」では、10問程度の問題に回答することで、認知症の前段階とされるＭＣＩ（軽度認知障害）があるかを判定することができるぞ。
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認知症の前段階であるＭＣＩは、進行せずにそのままとどまるケースもあるが、何もしないでおくと約半数が５年で認知症に移行すると言われている。ＭＣＩは、認知症移行への予防に取り組むことで、健常な状態に戻ることも可能なのだ。
「認知機能チェック」では、「記憶力」「計算力」「言語能力」「遂行能力」「判断力」の５つのジャンルから問題が出題される。10問程度の問題に答えることで、ＭＣＩに見られる認知機能低下の有無を確認することができるようになっている。各問題は、認知症治療の第一人者である、ひろかわクリニックの広川慶裕院長が監修したものとなっている。
筆者も「認知機能チェック」をやってみたが、「記憶力」が案外難しかった。点数は「93点」でＭＣＩとはならかったが、案の定「わずかに【記憶力】に低下がみられます」と評価された。
「認知機能チェック」は、認知症に移行することを予防するために作られたものなので、テスト結果に応じたアドバイスもしてくれる。筆者の場合、記憶力を上げるために「イメージング」が有効だとアドバイスしてくれたぞ。トレーニングとしては「看板を一瞬見て記憶し、目で確認せずに頭に思い浮かべてみる」「新聞や本を読む際、１文字ずつ読んでいくのでなく10文字程度のブロックごとに見て読んでいく」といった方法がおすすめなのだとか。
また、「認知機能チェック」で出される問題は、毎回ランダムに異なる問題が表示される。なので何回でも受けられるようになっている。もちろん、チェックは無料だ。最近物忘れが多いなと思ったら、気軽にチェックしてみては。
・認知機能チェック https://info.ninchisho.net/check/ch20