新しい花粉症用の薬が発売されたぞ。12月5日に発売となった佐藤製薬「ナザールαAR0.1%＜季節性アレルギー専用＞」（指定第２類医薬品）は、有効成分「ベクロメタゾンプロピオン酸エステル」を医療用医薬品と同量配合したアレルギー薬だ。
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佐藤製薬からは「ナザールAR＜季節性アレルギー専用＞」というアレルギー薬が2010年から販売されているが、今回発売された「ナザールαAR0.1%＜季節性アレルギー専用＞」は、有効成分量を従来品の２倍に増量し、医療用医薬品と同量配合としたものとなっている。また、眠くなる成分（抗ヒスタミン成分）が入っていないので、仕事中や外出先でも眠気を気にせず使用することができる。
もう一つの特徴は、１年に３ヵ月間使用できるというところ。逆に３カ月を超えて使用することはできないのだが、これまでのＯＴＣ医薬品のステロイド点鼻薬は、１年間に１ヵ月間以上使用することは禁じられているのだ。それは「ステロイド」という効果の強い薬を使用しているためで、長期間使用すると副作用が発生しやすくなってしまうのだ。
ステロイド薬の主な副作用としては▽感染症にかかりやすくなる▽コレステロール値や中性脂肪が上がる▽血圧が上がる▽睡眠障害などだが、ときには骨粗鬆症、白内障や緑内障を起こすこともあるのだ。そのため、１年間で使用する期間が決められているというわけだ。他にも、18歳以下の人や妊婦の人なども使用しないようにしよう。ちなみに、「ベクロメタゾンプロピオン酸エステル」は体内で分解されるため、全身性の副作用が起こりにくいタイプのアンテドラッグステロイドとなっている。
「ナザールαAR0.1%＜季節性アレルギー専用＞」の価格（税別）は10mL入り1980円。ちなみに、この薬は来年１月から施行される「セルフメディケーション税制」（医療費控除）の対象製品となっているぞ。
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